未経験からwebデザイナーになった私が採用側と求職者両方の視点から解説します

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こんにちは!ラビです。
ちょっと前からwebデザイン志望の方をTwitter上でよく見かけるようになりました。
確かにうまく技術をつければ副業もしやすい分野ですから、
今の時代には合っているのかもしれませんね。

ちなみにプロフィールにもありますが、わたしの本業もwebデザイナーです。
2016年、地方の小さな制作会社で就職し、
今はプランニングからディレクション、デザインと一通りの業務を任せてもらっています。

そんな私も入った当初はまったくの未経験
しかも、30代で結婚もして、子供も1人いる状態でした。
今回はそんな未経験の私がどのようにしてwebデザイナーになったのか。
一つのモデルケースとして見てもらえたらと思います。
また、記事の最後に今の自分が過去の自分のような未経験の人を雇うとしたらどんな人物を選ぶのか?
についても書いていますので、最悪記事すっ飛ばして見てみてください 笑

私のWEBデザイナーロードマップ

ではまず私が実際どのようにwebデザイナーになったのか?
足跡をたどって記していきたいと思います。

職業訓練

きっかけはここでした。
当時の私はwebデザイナーを目指すといっても何をしていいか分かりませんでした。
Twitter界隈も今ほど活発じゃなかったですし。

そんな折、お金をもらいつつ勉強が出来る職業訓練というものを知り、その中にWEBデザインの授業を提供している訓練校がありました。
これでいける!と訳の分からない希望と確信を持って入校したのを覚えています 笑
正直職業訓練で学べることは基礎知識とも言えないくらい基礎知識です。
なんとなく触れるようになるけど、制作物を作るには物足りない。
半年ほど通学し、通い終えた時の感想はそんな感じでした。

独学でhtmlとcssの仕様書を読み書き解いた

職業訓練で微妙だなと思った私が次に試したことは、w3cの仕様書を読み漁ることでした。
総数500ページはあるであろう要素や仕様が載った仕様書を、1か月ただひたすら読み書きしていきました。

ただ、はっきり言います。

スクール行った方が早い 笑

唯一手に入れたものは、解決するまで調査する調査力。

結果として今の私の強みにも繋がっています。
実際webデザインの実務は自分で解決しないといけないことって多いので、こういう調査して解決する能力は重宝するんですよ。

実際にWEBサイトを作ってみた

そうして基本の仕様を頭に叩き込んだ後は、実際にホームページを作ってみることにしました。
cssの外部読み込みとかコンテンツの要素はどんな区切り方にすればいいのかとか、web上の色んなサイトを見ながら作りたいものを作っていきました。
この時に心がけていたことは、
ただ参考サイトをトレースするのではなく、
実現したい機能を作成するにはどんな機能やツールが必要か?
目的から逆算して検証・作成することでした。

今なら無料テンプレで簡単に作成できるようなサイトに3ケ月くらいかかった記憶があります。
要領いい人だったらもっと早く作れるかもしれません。

知り合いのホームページを引き受けて作った

そうして基本的なことが出来るようになった後は、事業をやっている知り合いにお願いをして、webサイトを作らせてもらうことにしました。
これは制作後に公開するには何が必要か知りたかったからです。
ただ作っただけではwebサイトは見られないですからね。
ドメインやサーバーの準備、どうしたら公開に紐づけられるかここで勉強をしました。
またディレクションというお客さんとのやり取りをするスキルもここで必要になったのですが、この時点ではまったくコツが掴めませんでした。
まあ、当たり前ですよね。
確認するツボも分からなければ必要なものもよく理解していないのですから。

そうして完成したサイトは正直今見るとハリボテのようなwebサイトでしたが、 笑
当時は一つの完成品を作ったことで少なからず自信がつきました

準備が整ったら求人情報で会社探し

ついに制作実績を作った私は実務経験を積むべく会社探しを始めます。
求人誌には載っていない、今の時代のようなエージェント系のサービスも見当たらない。

とにかく職安に通って情報を集めました。
この時、片っ端から連絡をして書類審査を繰り返していたのですが、やはり未経験の人間と取り合ってくれる会社は少なく、面接までいくこともまずありませんでした
あんなに頑張って作ったwebサイトも簡単にあしらわれているようで悔しさもありました。

諦めかけて別の職業の面接も受けた

生活もあるしいつまでも仕事をしないわけにもいかない。キリをつけよう。
と、最後の制作会社に求人申し込みをしました。

無事面接まで辿り着き、あとは会社からの回答待ちという状態。
実はこの時、私は前職と同じ営業の会社も時を同じくして面接をしていました。
先に回答がきた方に就職し、どちらに転んでもキリにしようと思っていたのです。
そして、、、、

先に回答が来たのが制作会社の方でした。
これでやっとスタート地点に立てた!そうして営業会社を丁重にお断りしたのを今でも覚えています。

こうして、私はwebデザイナーになりました。
ちなみにこの時の会社が、今私が勤めている会社になります。

 今の自分が未経験の人に求めるとしたら

私も業界6年目に入り、なんとなくこの職業に向いている性格なども理解できるようになってきました。

技術うんぬんは正直どうとでもなります。
どちらかというと物の考え方に適性があるかどうかを採用担当は見ると思います。

そつなく会話ができるか、とか、質問に対して変な回答しないか?とか。

デザイン業務はコミュニケーションが意外と多いです。新人の時から直接お客さんとやり取りすることはまずないと思いますが、頼まれた仕事を相手の要望どおりに再現するためには、細かい確認や思考が必要になってきます。勝手に自分の思う通りに仕事してしまうような人だった場合は技術があったとしても長くは続かないでしょう。
実際それで孤立して仕事がなくなったデザイナーも知っています。

デザインといっても、行きつく先はセールスです。
ですから相手の話をよく聞き理解する人、提案ができる人は、
適性がかなり高いのではないでしょうか?
私だったら雇っちゃいます 笑

蛇足:私がwebデザイナーになろうとおもったきっかけ

そもそも何で30代からwebデザイナーになろうと思ったのか?
結婚、子持ちで無謀っちゃ無謀ですよね 笑

それでも私が思い立ったきっかけは、
「本当に人生このままでいいのか?」という常日頃から抱えていた疑問でした。

前職、私は営業の仕事をしていました。
完全歩合制のc向けの商品販売業務です。
9〜20時の間、決められたエリアの中で訪問を繰り返して契約をもらう。
そんな状態を数年続けていました。

そうしていつも通り仕事に望んでいたある時、フッと頭の中に
「こんな好きでもない仕事を生涯続けていって本当に幸せになれるだろうか?」
「人生が豊かになるんだろうか」
こんな言葉が浮かんできました。

いてもたってもいられず、
私は昔の夢をさかのぼったり、今ある自分の知識で使えるものを洗い出したりして、本当にやりたいことを紙に書き出しました。
その中で見えてきたキャリアの一つがwebデザイナーだったのです。

正直、自分が思ったような仕事ではありませんでした 笑
コミュニケーションたくさん取らないといけないし(営業やってましたがそんなに好きじゃない)、華やかなビジュアル世界ではなく、地道な設計仕事だし(働く場所によっては違うかもしれません)。

それでも自分で選んだ道に後悔はなく、選択して本当に良かったと思いました。

きっとこの記事を見ている方も何らかの理由でwebデザイナーを目指しているのだろうと思います。
辛いこともあるかもしれませんが、まずは諦めずにその門をたたいてほしいものです。

長くなりましたが今日はこの辺りで。
それではまた!

この記事を書いた人

地方のWEBサイトのプロデューサー。
投資業や営業職を渡り歩いたのち、WEBデザイナーに転身したうさぎ。
現在制作会社で働くかたわら自身の仕事を確立するべくブログや事業に挑戦中。

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