こんばんわラビです!
web3.0ってご存知ですか?
最近ネット界隈でよく耳にする言葉ですね。
私もなんとなく聞いたことはあったのですが、いまいち理解できていなかったので、これを機に調べてみることにしました。
今回はweb3.0がどんなものなのか、そして実生活にどんな影響を与えていくのか紹介していこうと思います。
web3.0とは?今までと何が変わるの?
そもそもweb3.0という言葉は2014年にイーサリアムの共同設立者ギャビン・ウッドが提唱した言葉で、非中央集権のインターネットを表す新しい概念です。
今話題の仮想通貨やNFTに関する概念ですね。
とはいえ、実際今使っている技術からどんな変化があるの?
というと正直よく分からないですよね。
そこでまずは以前の技術概念web1.0とweb2.0がどんなものか軽くおさらいして、Web3.0との違いが分かるようにしておきましょう。
Cookie誕生でネットの基礎を作ったweb1.0
web1.0はweb2.0以前の技術を表す言葉として誕生した概念で、マスメディア的な一方通行の情報発信がネット上で交わされるようになりました。
ホームページも大別するとこの部分にあたります。
大きな貢献としては、情報取得技術であるCookieが誕生したことでしょうか。
いまはプライバシー問題で廃止の方向に向かっていますが、当時はネットが抱える課題解決に大きく貢献しました。
SNSで多様な発信が可能になったweb2.0
Web2.0ではsnsを筆頭に、誰でも情報発信できる時代が訪れました。
今までは聴衆側だった人でも発信側に回れるようになったのが大きな特徴ですね。
同時にwikipediaのような参加型のプラットフォーム、ブログなど、多くの技術がこの時代に誕生しました。
この頃になるとGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)といわれるネットの企業が頭角を表し、一企業が個人情報を抱えまくる時代に。
amazonのおすすめ商品に自分の嗜好に近い物が出てくるのも、企業がアナタの情報を持っているからこそできる芸当。
このあたりからプライバシー問題が叫ばれるようになってきましたね。
個人が情報の主権を握るWeb3.0
Web1.0は一対多のサービス発信を効率的にしたCookieが誕生し、
Web2.0では各企業が個人のプライバシーを管理する時代に。
さて、上記をふまえてこのweb3.0では何が変わったのか?
大きく変化を遂げた部分はどこなのか?
それは、情報の権利者がサービス提供者でなく個人になったというところにあります。
たとえばGoogle提供のサービスを利用する場合、正確な個人情報をGoogleに提供していますよね。
そしてその情報の形式は常に企業側が決め、利用する権利を持っていました。
web3.0では、これらの情報が匿名であっても利用できるし、どの情報を渡し、どの情報を隠すかという選択も個人でできるようになります。
すなわち情報の主導権をユーザー自らが所有できるようになったのが一番大きな変化ではないでしょうか。
国家主権から個人主権に切り替わったようなイメージですね。
GoogleやGAFAに位置する企業はそれぞれがネット上の国家ともいえるくらい多くの顧客をかかえ、情報を管理しています。
それゆえ個人のプライバシー侵害が起こりかねないという懸念が、Web3.0の誕生につながったのではないでしょうか。
Web3.0はどうやってプライバシー保護をしている?
概要がわかったところで技術的なお話も少し触れておきます。
とはいえ私も技術者ではないので、簡単に理解できる範囲でお伝えしますね。
Web3.0の基盤となっている技術は、仮想通貨でおなじみのブロックチェーン技術です。
ブロックチェーン技術を簡単に言うと、一本の鎖でつながれた、情報履歴をキチンと残せる電子データです。
繋がれる鎖の一つ一つがデータになってるイメージですね。
改ざんしようとすると鎖の履歴をすべて変更しなければならないのですが、鎖は個々分散された台帳で管理されているため、たどって改ざんすることはほぼ不可能とされています。
分散管理することでデータ一つ一つに著作権を付与できるようなイメージですかね。
勝手に変えるなら俺に一報入れろよという主張ができるわけです。
web3.0の課題
こんな感じで個人の主張ができるようになったWeb3.0ですが、まだまだ課題も多く、整備していかなければならないところもあります。
さまざまな記事や情報を見た時によく問題にあがっていたのが、セキュリティの問題でした。
セキュリティリスク
Web1.0ではSSLが導入され、Web2.0ではTLSが導入され、そしてweb3.0でも堅牢なセキュリティが導入されることが期待されています。
Web3.0の技術は匿名性高く利用でき、プライベートキーを用いて情報の秘匿をすることが出来ます。
技術上、あつかった情報の改変もできません。
反面もしデータが悪用されても、悪用されたデータは改変できないということになるので、今までのように企業にお願いしてデータを復旧するということが難しくなることが考えられます。
また、情報漏洩についても例えばウォレットなどのセキュリティが堅牢であるとはいえ、ソフトである限り完璧であるとは限りません。
セキュリティを抜かれて所有権が移ってしまえば、取り戻すことが難しくなってしまいます。
上記をふまえると、取引やアクションがあってから事後対応するのではなく、手前で予防線を張るようなセキュリティが今後必要になってくるような気がしますね。
web3.0で登場したサービス
さて、そんな課題も残るWeb3.0ですが技術の進歩は早く、さまざまなサービスが世に誕生しています。
代表的なシステムを少しまとめてみました。
仲介者を介さず金融取引ができるDeFi
分散型金融といわれる金融に関わる分野です。いわゆる仮想通貨がこの括りですね。
※ビットコインやイーサリアムは後述するDAOに分類されるそうです。
法定通貨への換金まで考えると仲介はあるのですが、実質的には仲介を必要としない金融システムとなっています。
類似語にCeFi(中央集権型金融)というのがありますが、こちらは取引所経由の金融システムのことを言います。コインチェックやビットフライヤーなどの取引所はこちらの分類。
デジタル資産の希少性を担保するNFT
Non-Fungible Token(ノン-ファンジャブル トークン)とは、jpg・pngなどの画像や電子文書をNFT化することで、著作権のあるデジタル資産を産むことができる技術です。
今まで盗まれ放題?だったネット上の画像にも、著作権を付与することができるようになります。実際NFT化した絵画が75億円相当で売れたというニュースがありましたが、とてつもない可能性を秘めたシステムですよね。
ブロックチェーンゲームで遊んで稼ぐPlay to Earn(P2E)
こちらはブロックチェーン上のゲームをプレイしてゲーム上のアイテムなどを取引することで稼ぎながら遊ぶことができる、まさにWeb3.0時代のゲームシステムですね。
上述したNFTを取り扱うゲームも多く、ゲーム上のアイテムを資産として計上することもできます。

ゲーム好きの私にとって、ゲームしながら稼ぐというのは、とてつもない衝撃でした。
遊ぶわけではないですが、検索をすることで仮想通貨を稼ぐことができるブラウザも誕生しました。
下記の記事にまとめているので、興味があれば見てみてください。
分散型の株式会社?DAO
DAOは日本語にすると非中央集権型自立組織といわれます。
(早口で言えない…!)
何かとてつもない組織なんじゃないかという気がしますが、実際は統率者の存在しない、参加者それぞれが発言権を持つ新しい形態のコミュニティです。
DAOに参加するにはガバナンストークンを保有する必要があるので、ある意味、株主だけで運営する株式会社ともいえますね。
すでにさまざまなDAOが誕生していて、NFTの共同購入や一つのテーマに沿って話題を展開するDAOなど、それぞれ独自の取り組みをおこなっています。
下記にDAOについてまとめた記事があるので、よければあわせてご覧ください。
番外:メタバース
Web3.0界隈でよく耳にするメタバースは、Web3.0概念が提唱される以前から存在していましたが、Web3.0の技術が加わることでさまざまな活用が期待されています。
上で紹介したサービスも、実際は元々あったサービスにWeb3.0の技術を紐づけることで新たなサービスとして生まれ変わっていますよね。
Web3.0の技術は、既存のサービスを革新的にアップデートさせる役割があるようですね。
Web3.0は新時代を切り開く新しい概念です
ざっと紹介しましたけど、これだけでもWeb3.0には色んな可能性があることが読み取れます。まだまだ課題は残りますが、ともすれば国が誕生するような画期的な技術になりえますね。
早いうちに自身で体験し、時代においていかれないよう知識をつけておきましょう!
それでは、また!